血液内科
このような症状はありませんか?
- 急に元気がなくなった
- 舌の色が薄い
- 熱っぽい
血液内科で診ることの多い病気
- 貧血
- リンパ腫
- 猫白血病
診察から治療までの流れ
症状及び身体検査所見から、全身性の病気が疑われる場合、まずは血液検査を実施します。
貧血の場合、原因の特定を行います。貧血する原因は、失血(出血などで血が失われる)・破壊(免疫介在性や中毒により血球が破壊されてしまう)・産生低下(骨髄で赤血球がつくられなくなる)の主に3パターンに分けられます。
そのため、全身の血液検査、レントゲン検査、エコー検査を行い全身状態を評価します。
全身の各種検査を行っても明らかな原因が特定できない場合は、麻酔下での骨髄検査の適応になります。
治療法は、原因に応じて実施します。急激な貧血等で全身状態が悪い場合には、輸血が可能な施設にご紹介しています。
犬のリンパ腫
多中心型リンパ腫(体表のリンパ節が腫れる)が多いです。診断は、細い針でリンパ節の細胞を採取し行います。
リンパ腫のタイプ、ステージによって予後は変わってきます。
治療は、いわゆる悪性の造血器腫瘍(血液のがん)なので、抗がん剤治療を行います。抗がん剤治療はご家族のスケジュールや、意向などを充分に協議したうえで実施しています。
猫のリンパ腫
消化器型リンパ腫が多いです。診断は、腫瘤を形成している場合には、細い針で細胞を採取し行います。
リンパ腫のタイプ、ステージにより予後は変わってきますが、猫白血病ウイルス陽性の場合には、治療反応が悪いことが多いです。
治療は、いわゆる悪性の造血器腫瘍(血液のがん)なので、抗がん剤治療を行います。猫ちゃんの場合、病院嫌いの子も多いため、治療法に関しては、教科書的なことだけでなくご家族、猫ちゃんに寄り添った方法で実施しています。