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2026年03⽉08⽇
愛犬を病気から守る!フィラリア・ノミダニ対策ガイド

愛犬を病気から守る!フィラリア・ノミダニ対策ガイド

春の訪れとともにワクワクするお散歩シーズンがやってきますが、同時にフィラリア(蚊)とノミ・ダニも動き出します。

「室内犬だから大丈夫」「うちは都会だから」と油断していませんか?実は、これらは愛犬の命に関わる重大なリスクを秘めています。

 

1.なぜ予防が必要なの?

フィラリア(犬糸状虫症)

蚊が媒介する寄生虫です。心臓や肺の血管に素麺のような虫が寄生し、放置すると呼吸困難や心不全を引き起こします。近年、予防薬の認知度が高まり、ほとんど見かけなくなりましたが、予防を今までしていなかった子などで、まれに抗原陽性の犬を見かけます。

 

・蚊の活動時期:蚊が活動を始める目安は、日中の最高気温が15℃〜20℃を超え始めたタイミングです。活動開始: 3月下旬〜5月活動ピーク: 7月〜8月(30℃を超える猛暑日は蚊も動きが鈍りますが、朝夕に活発化します)活動終了: 10月〜11月(気温が15℃を下回ると吸血しなくなります)。

 

予防薬を「12月まで」飲むべき理由

フィラリア予防薬は、実は「蚊に刺されないようにする薬」ではなく、「刺された後に体に入り込んだ子虫を退治する薬」です。予防薬は、体内に侵入したフィラリアの幼虫が特定の成長段階(侵入した1ヶ月後)にのみ効力を発揮します。 11月に蚊に刺され、その時に侵入した虫を退治できるのは12月の投薬ということになります。

 

・ノミ・ダニ

ただ痒いだけではありません。ノミは貧血やアレルギー性皮膚炎の原因になり、マダニは人にも感染する「SFTS(重症熱性血小板減少症候群)」などの恐ろしい病気を運んでくることもあります。かつてSFTSは西日本を中心に発生していましたが、2024年から2025年にかけて、茨城県、千葉県、神奈川県、さらには東京都でも犬や猫の感染が確認されました。三重県ではSFTSを発症した猫を治療していた獣医師がウイルスに感染し、亡くなるという衝撃的な事例が報告されています。

 

ノミの生息・活動時期:ノミが最も活発になるのは、気温18〜27℃、湿度70%以上の環境です。5月〜10月(梅雨から夏にかけて爆発的に増えます)。 気温が13℃以下になると活動が鈍りますが、暖かい室内に入り込むと冬眠せずに繁殖を続けます。マダニの生息・活動時期

 

・マダニの活動時期:マダニは種類によって活動時期が異なりますが、一般的には春と秋に活発になります。活動ピーク: 3月〜5月(春)、および9月〜11月(秋)。 多くのマダニは冬眠しますが、一部の種は冬でも活動します。また、枯れ葉の下などは温度が下がりにくいため、油断は禁物です。

 

2.お薬の種類:どれを選べばいい?

最近はお薬のバリエーションが増え、ワンちゃんの好みやライフスタイルに合わせて選べるようになりました。

※注射タイプは当院では取り扱あっていません

 

タイプ 商品名(例) メリット デメリット
おやつ(錠剤・チュアブル) ・ネクスガードSP

・シンパリカトリオ

・イベルメック

・モキシハート

食べるだけなので簡単。シャンプーの影響なし。 食いしん坊じゃないと飲ませるのに苦労する。
スポット(滴下剤) ・アドボケート

・フィプロスポット

飲ませる手間がない。吐き戻しの心配なし。 数日はお風呂NG。オールインワンタイプがない。
注射 1回で1年間(または半年)効果が持続。 費用が一度に掛かる。体調不良時は打てない。

 

 「オールインワン」が今の主流!

フィラリア、ノミ、ダニ、さらにはお腹の虫まで1つで解決できる「おやつタイプ」のお薬が、手軽さから非常に人気です。(例:ネクスガードスペクトラやシンパリカ)

 

3.いつからいつまで?「予防期間」の正解

地域によって蚊の発生時期は異なりますが、一般的には「蚊が出始めてから1ヶ月後〜蚊がいなくなってから1ヶ月後まで」が鉄則です。

  • 目安: 4月・5月 〜 12月頃まで
  • 理想: 最近は温暖化の影響もあり、通年予防を推奨する獣医師も増えています。

4.投薬前の「血液検査」を忘れずに!

フィラリア薬をあげる前に、必ず動物病院で血液検査を受けましょう。

もし体内にフィラリアがいる状態で薬を飲ませてしまうと、死滅した虫が血管に詰まり、ショック症状(アナフィラキシー)を起こす危険性があります。

 *当院ではシーズン中に一般的な血液検査(7項目)やドックドックをすると、同時に無料でフィラリア検査を実施しています。またキャンペーン中に健康診断を実施すると、フィラリア・ノミダニの薬と交換できるチケットをお渡ししています。

まとめ

「たった一錠、たった一滴」で、愛犬の命を守ることができます。毎月決まった日にカレンダーへ印をつけて、忘れずにケアしてあげましょう。

 

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