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2022年07⽉12⽇
いわゆる猫の吸収病巣

今回はいわゆる猫の吸収病巣についてです。

その名前の通り、歯が吸収されていってしまう病気であり、吸収が進行すると痛みが出ることが多く、食欲が落ちたり、しきりに口を気にしたりします。

人間の虫歯と異なり、ばい菌によって歯が溶けるのではなく、自身の破骨細胞という細胞が活性化することで歯が吸収されてしまう病気です。

 

タイプが主に2つあります。

 

タイプ1は歯周靭帯、組織は正常であるが、局所的に吸収病巣ができるタイプで治療にはその歯の歯根を含めた抜歯が推奨されています。

 

タイプ2は歯が部分的に吸収され、歯周靭帯が消失し、周囲の骨と区別がつかない状態になってしまうタイプで治療には歯冠切除を実施します。

 

猫ちゃんの場合、下顎の臼歯に起きやすいと言われており、タイプ1が多いと報告されています。

 

猫の吸収病巣は、罹患率が高いと言われており、治療法としては痛みの原因となる歯を取り除くしかありません。また、歯周病や口内炎と比較して、見た目でわかりづらいためご家族に発見されにくい病気でもあります。

口の痛みや食欲が落ちている場合などは、ぜひご相談くださいね!

 

色々な吸収病巣をご紹介します。

左下顎臼歯にできた吸収病巣

 

同じく左下顎臼歯の吸収病巣

 

 

右下顎臼歯の吸収病巣

 

 

このように下顎の奥の臼歯にできやすいため、口を大きく開けないと発見できないことが多いです。また、タイプ1が多いため、いずれも抜歯を行っています。

 

吸収病巣の外科的治療も当院では積極的に行っています。

 

費用の目安ですが、麻酔前検査を含めて40,000-60,000円前後くらいになります。

 

上記費用は、実際の診療費を保証するものではありませんので、ご了承ください。

 

口が気になる猫ちゃんのご家族の方はぜひ一度ご相談くださいね!!

 

 

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