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2022年07⽉17⽇
猫の乳歯遺残とは?

今回は猫ちゃんの乳歯遺残についてです。猫も人と同様に乳歯がまず生え、その後永久歯に生え変わります。

 

生後6カ月前後に乳歯から永久歯に生え変わります。ほとんどの猫ちゃんは、永久歯が乳歯を押しやるように生え変わるため、乳歯が残ってしまうことはありません。

 

その乳歯が抜けずに残ってしまうことを乳歯遺残と呼びます。乳歯遺残を放置しておくと永久歯が変な方向に伸びてしまい、不正咬合の原因になることもあります。また、乳歯が残っていると食べかすが詰まりやすく歯周病になりやすいです。

 

そのため、乳歯が残っている場合には早めに抜いてあげることが重要です。特に歯並びが悪くなりそうな場合には早急に抜いてあげることで歯並びが悪くなることを防ぐことができます。

 

乳歯遺残しやすいのは犬歯です。切歯や臼歯も遺残することはあります。

 

赤い線で囲っているのが犬歯の乳歯です。

 

 

抜歯後の写真(抜いた穴は自然にふさがります)

 

 

 

ほとんどの乳歯は抜歯鉗子で抜くことができますが、犬歯の乳歯は根っこが深いため、エレベーターを挿入して抜く必要があります。

 

当院では、避妊・去勢手術の際に同時に抜歯してしまうことが多いです。乳歯の存在が永久歯の生え方に影響が出そうな場合には、避妊・去勢より前に抜歯するようにしています。

 

乳歯抜歯の費用ですが、犬歯の場合は1本1,000円ほどです。

乳歯抜歯には全身麻酔が必要になるため、別途麻酔前検査及び麻酔代が20,000円ほどかかります。去勢や避妊手術と同時にすることで費用は抑えられますが、生後6カ月まで待てない場合には早期に実施することをおすすめします。

 

※上記の費用はあくまでも目安であり、実際の診療費を保証するものではありません。

 

生後6カ月になっても乳歯が残っている場合、乳歯が残っているかどうかわからない場合にはぜひ一度ご相談ください!!

 

 

 

 

 

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